信用情報機関とは?
「借りすぎ・貸しすぎ」を防止するために顧客の利用状況に関する情報を消費者ローン会社などから収集し、その情報を登録するのが「信用情報機関」です。
そのような信用情報機関は、消費者ローン業界のものも含めて次の4系列の情報センターと、それらを横断的に情報交流させている1つのシステム・1つの信用情報機関があります。
4つの信用情報機関
「全国信用情報センター連合会(全情連)」
消費者ローン業者が利用しているのは、全国にある33の個人信用情報センターです。これらの個人信用情報センターを統括しているのが全国信用情報センター連合会です。各消費者ローン会社は、自社での貸付判断基準(与信基準)にプラスして他社利用状況を個人信用情報センター調べた上で、最終的な貸付の判断をすることになります。
「全国銀行個人信用情報センター(全銀協・KSC)」
全国銀行協会で設置している個人信用情報機関です。会員となれるのは、銀行、信用金庫、信用組合、労働金庫、農業協同組合などの金融機関のほか、銀行系クレジット会社などになります。
「株式会社シー・アイ・シー(CIC)」
社団法人日本クレジット産業協会をはじめとする2団体41社を株主として設立された個人信用情報機関です。会員は、信販会社、家電、自動車メーカー系クレジット会社、百貨店、クレジットカード会社、専門店会、自動車ディーラーなど、物販系の会社がメインです。
「株式会社シーシービー(CCB)」
外資系の消費者ローン会社、流通系クレジット会社が中心となって立ち上げた個人信用情報機関です。
横断的な情報交流システム・機関
「CRIN(クリン)」
現在、上記4系列の個人情報機関が稼動していますが、データの利用はいずれも各機関所属の会員業者に限定されています。
ただし事故情報に限り情報の相互交換が行われています。それは全情連・全銀協・CICの3機関の提携で、各情報機関の会員が相互に個人信用情報を利用するシステム「CRIN(Credit Information Network)」を通して行われているものです。
●事故情報
クレジット会社や個人信用情報機関が保有している、延滞発生、代位弁済、貸し倒れ等の、与信判定上マイナスに作用する情報の総称です。「ネガティブ情報」「ブラック情報」とも呼ばれています。
「株式会社テラネット」
消費者信用機関が多様化し、ひとりの利用者がさまざまな金融業者から借り入れを行ったりショッピングをしていく現代では、従来の業態別の信用情報機関では情報の一元化が困難となってきました。そこで、広く金融業界における信用情報を収集登録し、業種業態の枠を超えてそれを共有することを目的に設立された法人組織が「テラネット」です。
全情連加盟の情報センター各社が共同出資して設立されましたが、消費者ローン会社だけではなく、クレジットカード会社(銀行系・信販系・流通系ほか)や銀行系個人向け無担保ローン会社も参加しています。
●ホワイト情報
事故記録の無いクレジット利用情報のことです。「ポジティブ情報」とも呼ばれます。クレジットの返済実績はクレジット会社や各業界ごとの個人信用情報機関に登録されますが、特に、延滞等無く正常に支払いがなされた場合には、ポジティブ情報として評価され、次回のクレジット申込み時の与信判断上プラスとなります。
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